さくらのレンタルサーバで運営しているWordPressをSSL化し、URLを「http://」から「https://」に変更したい方もいるのではないでしょうか。
SSL証明書を設定するだけでは、WordPressサイトの常時SSL化は完了しません。WordPress側の切り替えと、HTTPからHTTPSへの転送設定も必要です。
この記事では、ドメインに応じたSSLの設定から、WordPressのHTTPS化、転送設定まで順番に解説します。うまく切り替わらない場合の確認点も紹介します。
WordPressをSSL化する前に確認すること
まず、WordPressのバージョンと、管理画面の「設定」→「一般」にある「WordPressアドレス(URL)」「サイトアドレス(URL)」を確認します。
この記事で紹介する標準機能による切り替えには、WordPress 5.7以上が必要です。
両方のURLがすでに https:// で始まっている場合、WordPress側の切り替え操作は不要です。
次に、使用しているドメインを確認します。
独自ドメインにはSSLサーバー証明書を設定し、さくらの初期ドメインやサブドメインでは共有SSLを有効にします。
設定を変更する前に、WordPressのファイルとデータベースをバックアップしておきましょう。
URLの切り替え後にサイトの表示やログインに問題が出た場合に備えられます。
SnapUpでのバックアップ手順は、さくらのレンタルサーバでWordPressをバックアップする方法で解説しています。
さくらのレンタルサーバでSSL証明書を設定する
WordPressの設定を変える前に、サイトへ https:// で警告なくアクセスできるか確認します。
すでにアクセスできる場合は、この節のSSL設定は不要です。
独自ドメインに無料SSLを設定する
独自ドメインでは、無料SSL(Let’s Encrypt)が利用できます。
通常の申請では、対象ドメインをさくらのレンタルサーバに設定し、Aレコードを同サーバーに向けておく必要があります。
- サーバーコントロールパネルにログインし、「ドメイン/SSL」→「ドメイン/SSL」を開きます。
- 対象ドメインの「設定」→「SSL設定」を開き、「登録設定を始める」をクリックします。
- 「Let’s Encrypt(無料SSL)」の「利用する」を選び、利用ポリシーに同意して「無料SSL証明書登録」をクリックします。
証明書の発行が完了すると、登録メールアドレスに通知が届きます。
発行後、https:// で警告なくアクセスできることを確認してください。
参考:さくらのサポート情報「無料SSL(Let’s Encrypt)を設定したい」
初期ドメイン・さくらのサブドメインに共有SSLを設定する
○○.sakura.ne.jp のような初期ドメインや、さくらのサブドメインでは共有SSLを利用します。
- サーバーコントロールパネルの「ドメイン/SSL」→「ドメイン/SSL」を開きます。
- 対象ドメインの「設定」→「基本設定」を開きます。
- 「SSLの利用」で「SSLを利用する」を選び、「保存する」をクリックします。
設定後は、https:// で警告なくアクセスできるか確認しましょう。
なお、初期ドメインの www. 付きURLでは共有SSLは利用できません。
参考:さくらのサポート情報「SSL証明書を設定したい(共有SSL)」
WordPressのサイトをHTTPSに切り替える
SSL証明書を設定し、https:// でサイトにアクセスできることを確認したら、WordPress側のURLを切り替えます。
WordPress 5.7以上では標準機能が利用できるため、さくらの旧「常時SSL化プラグイン」を新たに追加する必要はありません。
ただし、WordPressアドレスとサイトアドレスが異なる場合や、設定ファイルでURLを固定している場合は、以下の方法で切り替えられないことがあります。
- WordPressの管理画面で「サイトヘルス」を開き、「サイトでHTTPSを使用していません」をクリックします。
- 「サイトを更新して、HTTPSを使用する」をクリックします。
- 一度ログアウトされるため、再度ログインします。「設定」→「一般」で、WordPressアドレスとサイトアドレスの両方が
https://に変わっていることを確認してください。
切り替え後は、トップページだけでなく、記事や画像も表示されるか確認しましょう。
参考:さくらのサポート情報「WordPressのサイトをSSL化したい」
HTTPからHTTPSへ転送する
WordPressのURLを切り替えたら、http:// でアクセスした人を https:// に転送します。SSL証明書を設定しただけでは、自動転送は行われません。
すでに .htaccess やプラグインで正しく転送されている場合は、設定を追加する必要はありません。
新たに設定する場合は、次の順に進めます。
- サーバーコントロールパネルで「ドメイン/SSL」→「ドメイン/SSL」を開きます。
- 対象ドメインの「設定」→「基本設定」を開きます。
- 「HTTPS転送設定」で「HTTPSに転送する」にチェックを入れ、「保存する」をクリックします。
設定後、トップページと記事の http:// のURLにアクセスし、それぞれの https:// のURLへ転送されるか確認しましょう。
初期ドメインで共有SSLを使う場合は、www. 付きURLへの転送を選ばないでください。
なお、さくらのコントロールパネルによる転送は HTTP 302(一時的な転送) です。HTTPSを今後の正式なURLにする場合は、さくらの公式マニュアルにある .htaccess の301転送例も確認してください。コントロールパネルの転送と重複させると、転送が繰り返される場合があります。
参考:さくらのサポート情報「ドメインリダイレクトを設定したい」
SSL化できないときの主な確認点
無料SSLを申し込めない、または証明書が発行されない場合は、独自ドメインのAレコードがさくらのレンタルサーバを向いているか確認します。
www. 付きのドメインも利用する設定なら、そちらのDNS設定も確認してください。
DNSの変更直後は、反映を待つ必要がある場合もあります。
WordPressの「サイトを更新して、HTTPSを使用する」ボタンが表示されない場合は、先にSSL証明書の設定が完了しているか確認します。
設定直後なら、少し時間をおいてサイトヘルス画面を再読み込みしてください。
WordPressアドレスとサイトアドレスの両方がすでに https:// なら、この切り替え操作は不要です。
無料SSLのエラーメールが届いた場合は、記載された内容に応じて公式の案内を確認しましょう。
参考:さくらのサポート情報「無料SSL(Let’s Encrypt)のよくある質問」
まとめ
さくらのレンタルサーバでWordPressをSSL化するには、ドメインに合ったSSLを設定し、WordPressのURLをHTTPSに切り替えてから、HTTPからHTTPSへの転送を設定します。
作業後は、トップページと記事が https:// で表示され、画像や管理画面にも問題がないか確認しましょう。
設定が進まない場合は、SSLの設定状況とドメインのDNS設定から見直してください。



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