WordPressでブログやWebサイトを始めようとすると、「レンタルサーバー」「ドメイン」といった言葉が出てきます。
初めてWordPressを利用する場合、「WordPressだけではサイトを作れないの?」「レンタルサーバーは必ず契約する必要がある?」と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。
結論からいうと、WordPress.orgで配布されているWordPressを使ってWebサイトを公開するには、WordPressを動かすためのサーバー環境が必要です。 WordPress公式ドキュメントでも、WordPressを動かすにはWebサーバーが必要と案内されています。
一般的には、そのサーバー環境としてレンタルサーバーを利用します。
ただし、WordPress.comを利用する場合はホスティングがサービスに含まれているため、別途レンタルサーバーを契約する必要はありません。
この記事では、WordPressとレンタルサーバー、ドメインの違いや関係を、初めてWordPressを利用する方にもわかりやすく解説します。
WordPressにレンタルサーバーは必要?
WordPressを利用するときに、必ず「レンタルサーバー」が必要になるわけではありません。
重要なのは、WordPress.orgのWordPressをインターネット上に公開するには、WordPressを動かすサーバー環境が必要という点です。
WordPress.orgのWordPressとWordPress.comでは仕組みが異なるため、分けて考えてみましょう。
WordPress.orgを使ってサイトを公開するにはサーバー環境が必要
一般的に「WordPressでブログを作る」「WordPressでホームページを作る」という場合は、WordPress.orgで配布されているオープンソースのWordPressをサーバーにインストールして利用します。
WordPressは単体でWebサイトをインターネット上に公開するサービスではありません。
WordPressのファイルやデータを保存し、アクセスがあったときにWebページを表示するためのサーバー環境が必要です。
自分でサーバーを用意することもできますが、個人でWordPressサイトを運営するのであれば、必要なサーバー環境を借りられるレンタルサーバーを利用するのが一般的です。
つまり、
WordPress.orgのWordPressを使う=必ずレンタルサーバーが必要
というより、
WordPress.orgのWordPressをWeb上に公開する=サーバー環境が必要
と理解するのが正確です。
レンタルサーバーは、そのサーバー環境を用意するための代表的な方法です。
これからレンタルサーバーを選ぶ場合は、「WordPress初心者向けレンタルサーバーの選び方|確認したい8つのポイント」も参考にしてください。
WordPress.comならレンタルサーバーを別途契約する必要はない
WordPress.comは、WordPressを利用したサイト作成とホスティングが一体になったサービスです。
WordPress.com公式でも、ホスティングがサービスに含まれており、別のホスティングサービスを契約する必要はないと案内されています。
そのため、
- WordPress.orgのWordPressを自分でサーバーに設置する
- WordPress.comのサービス上でサイトを作成する
という2つは、同じ「WordPress」という名前が付いていても仕組みが異なります。
この記事では、ここから主にWordPress.orgで配布されているWordPressをレンタルサーバーで運用する場合について解説します。
なお、WordPress.orgを利用しながらサーバー料金を抑えたい場合は、無料レンタルサーバーを利用する方法もあります。「WordPress対応の無料レンタルサーバーおすすめ3選|広告なし・独自ドメイン対応も比較」で現在利用できるサービスを紹介しています。
WordPress・レンタルサーバー・ドメインの違い
WordPressサイトを公開するときは、主に「WordPress」「サーバー」「ドメイン」の3つが関係します。
それぞれの役割を整理すると、次のようになります。
| 項目 | 主な役割 |
|---|---|
| WordPress | Webサイトを作成・管理する |
| レンタルサーバー | WordPressやWebサイトのデータを置いて動かす |
| ドメイン | Webサイトにアクセスするためのアドレスになる |
3つは別々のものですが、組み合わせることでWordPressサイトをインターネット上に公開できます。
WordPressはWebサイトを作成・管理するソフトウェア
WordPressは、ブログやWebサイトの作成・管理に利用できるオープンソースのソフトウェアです。
記事の投稿や固定ページの作成などを管理画面から行えるため、Webサイトを構築する際にHTMLファイルを一から作成する必要がありません。
ただし、WordPress自体がレンタルサーバーやドメインの役割を果たすわけではありません。
WordPress.orgからWordPressを入手しただけでは、Webサイトをインターネット上に公開できないため、WordPressを動かすサーバー環境を用意する必要があります。
レンタルサーバーはWordPressを動かす場所
レンタルサーバーは、Webサイトを公開するために必要なサーバー環境を借りられるサービスです。
WordPressをレンタルサーバーにインストールすると、WordPressのプログラムや画像などのデータをサーバー上に置き、インターネット経由でWebサイトを公開できるようになります。
WordPress公式が示す動作要件にも、PHPやデータベース、HTTPSなど、WordPressを動かすためのサーバー環境に関する条件が定められています。
自分でサーバーを構築する方法もありますが、レンタルサーバーを利用すれば、サーバーそのものを一から用意する必要がありません。
なお、WordPressは一般的なレンタルサーバーだけでなく、VPSやクラウドサーバーでも運用できます。違いについては、「WordPressにクラウドサーバーは必要?レンタルサーバー・VPSとの違いを比較」で詳しく解説しています。
ドメインはWebサイトのアドレス
ドメインは、Webサイトの場所を示すインターネット上のアドレスとして使われます。
たとえば、
example.com
のような文字列がドメインです。
レンタルサーバーを契約しただけでは、WordPress・サーバー・ドメインの役割は同じにはなりません。
それぞれを簡単に整理すると、
- ドメインを使ってサイトへアクセスする
- ドメインに設定されたサーバーへ接続する
- サーバー上のWordPressが処理する
- Webページがブラウザに表示される
という関係になっています。

この3つの関係を理解しておくと、WordPressを始めるときに「何を契約して、何を設定しているのか」がわかりやすくなります。
レンタルサーバーなしでWordPressを使う方法
レンタルサーバーを契約しなくても、WordPressを利用する方法はあります。
ただし、目的によって適した方法は異なります。
WordPress.comを利用する
レンタルサーバーを別途契約せずにWordPressを利用したい場合は、WordPress.comを利用する方法があります。
WordPress.comにはホスティングが含まれているため、自分でレンタルサーバーを探してWordPressをインストールする必要はありません。
一方、WordPress.orgのWordPressを自分でサーバーに設置する方法とは、契約や管理の仕組みが異なります。
そのため、「WordPressを使いたい」という場合は、最初にWordPress.comを利用するのか、WordPress.orgのWordPressを自分でサーバーに設置するのかを確認しておくことが大切です。
パソコンにローカル環境を作ってWordPressを使う
WordPressは、インターネット上のサーバーだけでなく、自分のパソコン内に作ったローカル環境で動かすこともできます。
WordPress公式の開発者向け資料でも、パソコン上にWordPressの開発環境を構築する方法が案内されています。
ローカル環境であれば、レンタルサーバーを契約せずにWordPressの操作を試したり、サイト制作の練習をしたりできます。
ただし、ローカル環境は基本的に自分のパソコン内でWordPressを動かすための環境です。
一般のユーザーがインターネットからアクセスできるWebサイトとして公開するのであれば、別途サーバー環境を用意する必要があります。

なお、レンタルサーバー以外にもVPSやクラウドなどを使ってWordPressを公開する方法があります。これらはレンタルサーバーとは仕組みや管理方法が異なるため、別の記事で詳しく解説します。
WordPressでレンタルサーバーを利用するメリット
WordPress.orgのWordPressを公開するためのサーバー環境にはいくつかの選択肢がありますが、レンタルサーバーを利用するとサーバーを一から構築する必要がありません。
ここでは、WordPressでレンタルサーバーを利用する主なメリットを紹介します。
WordPressを簡単にインストールできる
WordPressを手動でインストールする場合は、WordPressのファイルをサーバーへ配置し、データベースを用意するなどの作業が必要です。WordPress公式にも、ファイルのアップロードやデータベース設定を含むインストール手順が案内されています。
一方、WordPress向けの機能を備えたレンタルサーバーでは、WordPressのインストール作業を簡略化できます。
初めてWordPressを利用する場合は、WordPressを簡単に導入できる機能が用意されているか確認しておくとよいでしょう。
具体的なインストール方法については、別記事「レンタルサーバーにWordPressをインストールする方法」で詳しく解説します。
サーバーを自分で構築・管理する必要がない
WordPressを動かすには、Webサーバーやデータベースなどの環境が必要です。WordPress公式でも、WordPressのホスティング環境にはWebサーバーやデータベースなどが関係すると説明されています。
自分ですべてを構築する場合は、WordPressだけでなくサーバー側の設定や管理についても知識が必要になります。
しかし、レンタルサーバーを利用すれば、用意されたサーバー環境を使えるため、WordPressサイトを始めるまでの負担を減らせます。
特に初めてWordPressサイトを作る場合は、サーバーそのものを構築することよりも、WordPressの設定やサイト作成に集中しやすくなります。
SSLやバックアップなどのサーバー機能を利用できる
WordPressサイトを運営する場合は、WordPressをインストールできるかどうかだけでなく、SSLやバックアップなど、サーバー側で利用できる機能も確認しておきたいところです。
こうした機能の有無や内容はレンタルサーバーによって異なるため、契約前に公式サイトで確認する必要があります。
特にWordPress初心者の場合は、
- WordPressを簡単に導入できるか
- SSLを設定しやすいか
- バックアップ機能があるか
- 困ったときに利用できるサポートがあるか
といった点も比較すると、サーバーを選びやすくなります。
WordPressを始めるまでの基本的な流れ
WordPress.orgのWordPressをレンタルサーバーで公開する場合、大きく分けると「サーバー」「ドメイン」「WordPress」を準備します。
基本的な流れを確認しておきましょう。
レンタルサーバーを契約する
最初に、WordPressを設置するレンタルサーバーを用意します。
WordPressにはサーバー側の動作要件があるため、WordPressに対応したレンタルサーバーを選ぶことが前提です。
ただし、「WordPress対応」と書かれているだけでサーバーを決めるのではなく、料金や機能、バックアップ、サポートなども確認して選びましょう。
ドメインを用意する
次に、Webサイトのアドレスとして使用するドメインを用意します。
ドメインを取得したら、利用するレンタルサーバーとドメインを関連付けます。
レンタルサーバーとドメインは別々の役割を持っていますが、同じ事業者でまとめて申し込めるサービスもあります。
初めてWordPressを利用する場合は、サーバーとドメインを一緒に設定できるかどうかも確認しておくとよいでしょう。
WordPressをインストールする
レンタルサーバーとドメインを用意したら、サーバーへWordPressをインストールします。
WordPressをインストールし、ドメインなどの設定が完了すると、インターネット上でWordPressサイトを公開できるようになります。
具体的なインストール手順は利用するレンタルサーバーによって異なります。
当サイトでは、レンタルサーバー共通の基本的な流れを「レンタルサーバーにWordPressをインストールする方法」で解説し、各サービス固有の操作についてはサーバー別の記事で解説します。
WordPressで使うレンタルサーバーを選ぶときのポイント
WordPressが使えるレンタルサーバーはたくさんあるため、「WordPressが使える」という条件だけでは絞り込みにくい場合があります。
特に初めて利用する場合は、料金だけで決めるのではなく、
- WordPressを導入しやすいか
- 必要なサーバー機能がそろっているか
- バックアップやセキュリティ関連の機能はどうなっているか
- サポートを利用しやすいか
- 継続して支払える料金か
といった点を確認しておきましょう。
当サイトでは、初心者が確認しておきたいポイントを「WordPress初心者向けレンタルサーバーの選び方」で詳しく解説します。
具体的なレンタルサーバーを比較したい場合は、「WordPress向けレンタルサーバーおすすめ比較」も参考にしてください。
まとめ
WordPress.orgで配布されているWordPressをWebサイトとして公開するには、WordPressを動かすためのサーバー環境が必要です。WordPress公式でも、WordPressの稼働にはWebサーバーが必要と案内されています。
一般的にはレンタルサーバーを契約し、そこへWordPressをインストールして利用します。
一方で、WordPress.comにはホスティングが含まれているため、別途レンタルサーバーを契約する必要はありません。また、WordPressの操作を学習するだけなら、パソコン上のローカル環境で動かすこともできます。
WordPress・レンタルサーバー・ドメインの役割をまとめると、
WordPress:Webサイトを作成・管理する
レンタルサーバー:WordPressを置いて動かす
ドメイン:Webサイトへアクセスするためのアドレス
と考えるとわかりやすいでしょう。
これからWordPress.orgのWordPressを使ってブログやWebサイトを公開する場合は、まず自分に合ったレンタルサーバーを選び、ドメインを用意してWordPressをインストールする流れになります。
具体的なレンタルサーバーを比較したい場合は、「WordPress向けレンタルサーバーおすすめ10選|料金・機能を徹底比較」も参考にしてください。


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